湖北薬剤師会 5月定例研修会

5月13日(木)にZoomと会場のハイブリッドで定例研修会を行い、
長浜赤十字病院の山内茜先生に「精神科領域での薬薬連携について」をご講演頂きました。講演の中で【処方薬の評価】としてクロルプロマジン換算値(CP換算値)、ビペリデン換算値(BP換算値)、ジアゼパム換算値(DAP換算値)の等価換算がスケールとして用いられることをご紹介頂きました。

また、【統合失調症の評価尺度】として薬原性錐体外路症状評価尺度(Drug Induced Extra-Pyramidal Symptoms Scale; DIEPSS)、服薬態度スケール(Drug. Attitude Inventory-10:DAI-10)、病識評価尺度 (The Schedule for Assessment of Insight:日本語版 SAI-J)の3指標を長浜赤十字病院では使用されており、追加で陽性・陰性症状評価尺度(Positive and Negative Syndrome Scale; PANSS) もご説明頂きました。実際にCP、BP、DAP換算と評価尺度を用いて薬剤師が介入した【症例紹介】2件や、お薬手帳に評価尺度を記載する薬薬連携のことについてご説明頂きました。

2021年5月14日

湖北薬剤師会 4月定例研修会

4月8日(木)にオンライン(zoom)で定例研修会を実施しました。

株式会社ケーエスケーの病院統括部スペシャリティケア課オンコロジー担当の井尻由朗様に「がん治療と薬物療法(レジメンについて)」という演目でご講演いただきました。

抗がん剤治療は静脈内注射や点滴が多く、病院で実施されるため、薬局では副作用回避のための内服薬などの調剤がほとんどでありますが、近年では、病院がレジメンを公開していたり、患者さんのお薬手帳に実施されているレジメンが記載されていたりするなど、薬局薬剤師も抗がん剤治療における十分な知識がより必要となってきていることを学びました。

抗がん剤治療における薬局薬剤師の主な役割は、副作用により治療が中断するリスクを早期に回避することであり、患者さんが病院では話すことができなかった些細な症状などについても確認することが重要です。また、副作用の中には重篤でなくても患者さんにとっては深刻であるような場合もあるため、患者さんに合わせた対応が必要であり、服薬指導の際には注意を払って実施したいと思います。

2021年4月19日

湖北薬剤師会 3月定例研修会

3月11日(木)にオンライン(Zoom)で定例研修会を実施しました。

研修会では市立長浜病院呼吸器内科の野口哲男先生に「薬剤師に知ってほしいこと 結核の治療」という演目でご講演頂きました。結核の病態や、最近増えている非結核性抗酸菌症のこと、検査・診断法や薬物治療について分かりやすく説明して頂きました。日本ではまだまだ患者数の減らない結核には、継続的な服薬管理が必要であり、そこには我々薬剤師の力が必須であると改めて感じました。結核は感染が成立しても免疫による封じ込めで一生発病しないことが多いが、発病するとその治療は数か月~数年に及び、また耐性菌の出現を防ぐために多剤併用療法が基本となるため、患者さんへの負担が大きい。そこで、「DOTS」と呼ばれる直視監視下短期化学療法によって、患者さんが服薬の重要性を理解して確実に服薬することができるように、患者さんの治療の終了まで一貫した支援を行うことが求められ、結核罹患時の薬剤師による服薬指導は非常に重要であることを実感しました。

次に、滋賀県長浜保健所 医療福祉連携係の横山哲也様に「滋賀県薬局DOTS」についてご講演頂き、薬局で「DOTS」を実施するまでの流れについて説明して下さいました。結核に罹患した患者さんの確実な服薬を支援するためには、保健所と薬局による連携が不可欠であることを再認識しました。

今回の研修会は湖北薬剤師会としては5か月ぶりの開催となりました。30名を超える先生方にご参加頂きました。ありがとうございました。今回は講師、受講者共にWeb会議ツールを用いた会議形式でしたが、いかがでしたでしょうか?

コロナ禍にあっても、状況を判断しながら、様々な方法で今後も研修会を続けて参ります。みなさまのご参加をお待ちしております。

2021年3月12日

湖北薬剤師会 9月定例研修会

9月10日(木)メディサポにて久しぶりの定例研修会を行いました。

新型コロナウィルス感染予防対策下での研修会のため、会場での検温、健康チェック表の記入、研修会場の振り分け等、ご不便をおかけしましたが、皆様のご協力のおかげでスムーズに運営することができました。会場27名Web13名合計40名の先生方にご参加頂きました。ありがとうございました。

今回は市立長浜病院 腎臓代謝内科責任部長の森田善方先生に「ガイドラインを中心とした高尿酸血症の解説+医療安全につながる知っておくべき腎機能の評価法」についてご講演頂きました。

「ガイドラインを中心とした高尿酸血症の解説」については、尿酸値のコントロールは必須ではないが、患者様に負担のない安全な薬物治療ができるのであれば、CKDの治療・痛風治療に有用であることをご自身の体験を踏まえてお話しいただきました。

「医療安全につながる知っておくべき腎機能の評価法」については腎機能を評価する検査値(eGFR、CCr等)の特徴と注意点について詳しくお話しいただきました。

また、薬局薬剤師がCKDシールの貼付されたお薬手帳を持参された患者様へ他科からロキソニンが処方されたことを把握し疑義照会したことを評価してくださいました。

かかりつけ薬局は様々な医院の処方を一手に引き受けるため、医師が把握できない他科処方を把握することができます。また、処方箋に公表されている血液検査結果を基に薬を評価することもできます。患者様にやさしい薬物治療のために、今回の研修会の内容を活かしていきましょう。今後も、さまざまな分野の研修会を企画しております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

 

2020年9月15日

在宅緩和ケア研修 ~医療用麻薬・医療材料の取り扱いについて学ぶ~

開催日時 2020年9月13日(日) 14:00~17:00

会場 滋賀県立文化産業交流会館 第1会議室

去る9月13日(日)の14:00から、

湖北薬剤師会 戸田真史先生の司会のもと、在宅緩和ケア研修がスタートしました。

薬剤師の対人業務へのシフトが進む中、最近では在宅医療の現場において、薬剤師が多職種と連携して患者さんをケアする場面も多くみられるようになって来ていると思います。ただし在宅緩和ケアにおいては、まだまだ薬剤師が関わる機会は少ないように感じます。

今回の研修会では、医療用麻薬の薬物治療についての講義や、医療材料・衛生材料についての講義、実際にPCAポンプの使用方法の実技体験も行われました。また実際に薬剤師が関わった症例発表もあり、参加した先生方にとっては、在宅緩和ケアのハードルが低くなるような、とても有意義な時間になったと思います。

2020年9月14日

令和元年度 一般社団法人湖北薬剤師会 総会

5月23日(土) メディサポにて 令和元年度 一般社団法人湖北薬剤師会 総会が開催されました。

そこで会長の改選が行われ、会長に大森徹也(どんぐり薬局)が就任致しました。

役員も新体制となりましたので、令和2年度は新体制で運営して参ります。

2020年5月23日