2024.7.28酷暑の中、長浜市民庭球場にて行われた「国スポ障スポリハーサル大会」へ出展いたしました。この日は、全日本実業団ソフトテニス選手権大会が開催されました。
オリジナルうちわ・ポケットティッシュを用いた湖北薬剤師会のPR、リアルチャンピオンクイズを使った「うっかりドーピング防止」の啓発、スポーツファーマシストを中心としたブース来場者へのお薬相談・サプリ相談を行いました。
試合前の選手に声掛けすることはなかなか難しく、お薬相談・サプリ相談にまでは至りませんでしたが、チーム監督に活動のアピールが出来ました。
ブースには中学生高校生の大会ボランティアや試合観戦に訪れた親子連れが立ち寄ってくださり、リアルチャンピオンクイズに挑戦してくれました。
彦根薬剤師会の会長並びに国スポ障スポ実行委員の先生も応援・助言に駆けつけてくださいました。また、2027年開催県である宮崎県の広報の方も立ち寄ってくださり、国スポ障スポへの想いも感じました。
しかし、実際にブースを出展してみて、見えてきた課題もありました。
アンチドーピング特別委員会・スポーツファーマシストの先生方とこの1年で検討し、来年の本大会への出展へ備えたいと思います。
さまざまなドラマを生んだパリオリンピック。スポーツに真摯に向き合う姿に心打たれました。「選手たちの魂がキラキラと輝く瞬間」の縁の下の力持ちとして我々薬剤師も研鑽して参りたいと思います。
最後になりましたが、企画・準備をしてくださった先生方、企画を盛り上げてくださった会員の皆様、実習生の皆様、ありがとうございました。
令和6年8月16日
湖北薬剤師会 理事
地域学術情報委員 小倉味穂
令和6年7月11日 メディサポにて定例研修会を開催しました。
今回は「人生会議を考えよう!~支援者・当事者として~」と題して、長浜米原地域医療センター 専門員 丸岡留美子様にご講演いただきました。
前半では、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、「万が一の時に備えて、自分自身が大切にしていることや望み、どのような医療やケアを望んでいるかについて自分自身で考え、信頼する人たちと話し合い」納得した人生を送るための意思の表明である。意思決定を支援する際は、訴えだけでなく、「なぜそのように想ったか」を聞くことが重要。その想いは、医療やケアに活かせるヒントや、価値観を知る手掛かりとなる。経時・経過的な変化にも柔軟に対応し、チームで共有することが大切。と言うことを学びました。
後半は、「もしバナゲーム」というカードを用いて、自身の想いに向き合いました。カードにはそれぞれ文言(「大切な人とお別れをする」、「意識がはっきりしている」、「清潔さが保たれる」、「私を一人の人間として理解してくれる医師がいる」等)が書かれており、自分の想いにより近いカードを選んでいくというものです。最終的に3枚を手元に残し、優先順位をつけ、なぜそのカードを選んだかを考えます。
この研修会を通じて、自分自身の想いをまとめることができたと同時に、支援者となった時、どのようなアプローチが有効か学ぶことが出来ました。
人生の最期はいつどんな形でやってくるかわかりません。自身の最期を真剣に考えれば考えるほど言葉にするのは難しいかもしれません。しかし、それを考えることは「いま」「ここ」を大切に生きることに他ならないと思います。皆さんも一度、家族や大切な人たちとお話しされてみてはいかがでしょうか?
なお、長浜米原地域医療センター主催の「多職種連携交流会」では、今回とほぼ同様の内容を他職種の方々と一緒に受講できます(https://iryoushien2755.com参照)。今回受講できなかった先生方は、ぜひそちらをご検討ください。
受講後アンケート(湖北薬剤師会)
令和6年7月16日
湖北薬剤師会 理事
地域学術情報委員 小倉味穂
令和6年6月23日 長浜文化芸術会館で催されました、第46回湖北口腔保健フェスティバルに湖北薬剤師会も出展いたしました。
中北薬品㈱のご協力のもと、「ベジチェック」による野菜摂取量の測定、「ボディーチェッカー」による血管老化分析、「ボディプランナー」による体組成の測定、そして薬剤師によるお薬相談、ちびっこ調剤体験、お薬手帳カバー作成を行いました。
大雨洪水警報発令下、降ったりやんだりとあいにくの天候ではございましたが、薬剤師会の企画には、予想を上回るのべ500名を超える方、管理栄養士による糖分含有量並べ替えクイズには、のべ250名の方に参加していただきました。
参加者からは、「普段もらっている薬ってこんな風に出来上がるんですね」「オリジナルのお薬手帳カバー、早速使いたい」「自分が思っている以上にストレスって感じてるんですね」「野菜って結構摂れていないんですね」などの声をいただきました。
普段目に見えないものを値として認識していただき、それに対して薬剤師として助言できたことが良かったと思います。
ブラッシュアップさせながら、また次へつながる企画を考えて参りたいと思います。
今後も様々な活動を通して、地域の皆様に薬剤師を身近な存在と感じていただけるよう、皆様のお力をお貸しください。
最後になりましたが、今回ご協賛いただいた中北薬品様、ご協力いただいた会員の先生方に感謝申し上げます。
10月の定例研修会は、歯科医師会との多職種連携研修会を予定していますので、多数のご参加をお持ちしております。
令和6年7月1日
湖北薬剤師会 理事
地域学術情報委員 小倉味穂
令和6年3月14日19:30~メディサポにて開催いたしました。長浜市社会福祉協議会のご協力のもと、キャラバンメイト「ケアナイト」様(7名)を講師に迎え、実技演習を含む講演を行っていただきました。
「認知症を学び みんなで考える」という演題の通り、まずは、「認知症」の長浜市の現状、病態を含む基礎知識、患者様を支えるポイントを講義にて学びました。
「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」という基本姿勢ならびに①わかりやすい環境に変える(日めくりカレンダーにかえることで今日が何月何日なのか認識してもらう等)②関わり方を考える(否定せずに共感する)③体調を整える(不快感の原因が便秘などの体調によることもある)④周りに協力を求める(見守ってもらえるようになる)も重要だと再認識しました。
更に、実際にキャラバン(女優)メイトさんが認知症の患者様として薬局に来店されるという場面を通して意見を交わし「みんなで考え」ました。
我々薬剤師が職能を活かしながら「つなぎ、寄り添う」アプローチの仕方を考える機会となりました。
以下、今回実技演習で行った事例を紹介いたします。皆さんならどう対応されますか?
事例①:ポリファーマシーへの対応
長女夫婦と同居の山本まさこさん。脚の痛みと睡眠障害。痛み止めと睡眠導入剤欲しさに3病院を受診。同じ薬をもらっている覚えがなく、数日の間隔で薬局に来店。処方箋には同内容の処方30日分が記載されている。どうしても薬は持って帰りたい。早くしてほしいと窓口で訴えられる。
<薬剤師の対応>
・薬局にはどのように来たか→付き添いの家族がいないか?
・お薬手帳がないか→名刺等でケアマネさんの連絡先が把握できないか?
・連絡先がわからないか→長女(同居家族)に連絡を取る
・疑義照会をし、たちまちの処方日数を調整する。
・地域包括に連絡→すでに把握されている患者様ではないか?
・各処方医に現状の報告→どの医師をかかりつけとし、訪問の指示をもらうか?
事例②:薬を渡しているのに何度ももらいに来る高齢者への対応
一人暮らしの山田かねさん 84歳。息子は遠方に居住。息子はみずくさいが口癖。循環器等の重要な薬を服用中。薬をもらって帰られるものの、数日後薬がないと来店される。
また、処方箋による調剤会計時500円の代金に対し、10000円札を支払われる。
<薬剤師の対応>
・一緒にカバン(持ち物)を確認する
・お金をトレーに出す→小銭の確認
・薬は本人には渡さない→訪看さんや、ケアマネさんへ
・処方医に服薬情報提供をおこなう
令和6年3月21日
湖北薬剤師会 理事
学術情報委員 小倉味穂
令和6年1月27日17:00~メディサポにて開催いたしました。年明け最初の研修会、大雪の後の集合研修でしたが、19名の先生方にご参加いただきました。
「ヒューマンエラー削減にむけて」と題して、株式会社KSK営業支援部の永平渉さんに講師を務めていただきました。
薬局業務の中で起こりえる様々なリスク、そのリスクが起こりえる背景について丁寧に説明いただきました。「人は必ず間違いを起こすことを踏まえ、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動を誰もが実践し組織で事故防止に取り組む、万一事故が起きても被害は最小限にとどめられるよう、伝えただけなく伝わったかを確認するコミュニケーションを実践することが重要」だと改めて学ぶことが出来ました。
この研修会でたくさんの気づきが得られたと思います。この内容を薬局内で共有し、再度手順等を見直すことにより、安心安全な医療を提供できるよう努めて参りましょう。
今年も、皆様の業務の糧となる研修会を 開催できるよう努力して参りたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
令和6年2月6日
湖北薬剤師会 理事
学術情報委員 小倉味穂