3月下旬、ワーキングホリデー中の次男を訪ねて、オーストラリアの東側、ゴールドコーストの「サーファーズパラダイス」と「ブリスベン」を旅してきました。延々と続く砂浜が魅力のビーチは、サーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ若者達、日課の散歩やジョギングをする人々で賑わっていました。素敵なカフェのテラスでは幅広い年齢層の方たちがゆったりと過ごしていて、それぞれの時間を楽しんでいるように見えました。


ブリスベンは街の中心をブリスベン川が流れていて、フェリーから自然豊かな公園、モダンな高層ビルと歴史のある古い建物を見ることができ、それらのコントラストの美しさに感動しました。


さて、今回は入国カードのOccupation(職業)欄に初めて「PHARMACIST」と記入してみました。記入例には、「DOCTOR」、「NURSE」はあるのですが「PHARMACIST」はありません。それなら試しに書いてみようじゃないかと思った次第です。これによって信用度が高まり、税関はスルッとパスできるかなと淡い期待を抱いていたのですが(鎮痛剤や漢方薬、カップヌードル(息子用)も沢山持ち込んだので。オーストラリアの税関と検疫はとても厳しいのです)、最初の面談でパスできず、別の職員のカウンターに行かされて何やらいろいろ聞かれました。ペラペラ英語はほとんど分からず、「yourself?」という単語は聞き取れたので、もう面倒くさくて「yes!」と答えました。きっと「旅行中にこのカップヌードル全部食べるんか⁈」と思われたことでしょう。まあいいです、恥はかき捨てです。
そんなこんなで、せっかく「PHARMACIST」と記入したので、「そうだ、この旅では薬局をみてみよう」と思い立ち、薬局の写真を撮ってきたので紹介します。



オーストラリアの薬局は、PharmacyまたはChemistと呼ばれます。日本のドラッグストアのように多種多様な商品を揃えています。OTCの鎮痛剤はイブプロフェンが主流のようでした。ジクロフェナクナトリウムもありました。もちろんパラセタモール(アセトアミノフェン)も。
店舗の一画に「Prescriptions」と書かれている処方箋受付があります。医師から処方箋を受け取ったら薬局に行って薬を受け取る手順は日本と同じようです。私が覗いた時には、どの店も患者さんは0~2名ほどしか待っておられず、待合室はカウンターの前に椅子が数個置いてあるだけでした。どうやら、調剤は包装単位、包装に必要事項が記載されたラベルが貼ってある、薬歴記載は必須でない(Oh!)、といったところで待ち時間が少ないのでしょうか。調べたところでは待ち時間は5分程度とか…本当かな?


さらに、最大12か月のリピート処方箋が導入されている、風邪薬や鎮痛剤等は薬剤師処方薬という範疇で受診しなくても薬が購入できる(一部の軽症は薬剤師だけで対応可能)、といった制度は私たちと異なるところですね。国によって文化や価値観が異なるので保険制度に違いがあるのは当たり前ですが、他国の良いところは取り入れて、自国の良いところは継続して、我が国の医療制度がより良いものになるといいなと思います。
たぬごん