活動報告

簡易型クリーンベンチとPCAポンプ取扱の研修

7月7日と8日の2日間、各4名×2回×2日間の小グループに分けて研修を行いました。

1つは湖北薬剤師会で購入、会員で共同利用をする予定の簡易型クリーンベンチの取扱い、使用方法について薬剤師会担当者による説明を行いました。もう1つはスミスメディカルジャパン様のご協力のもと、PCAポンプの貸出機を用いてPCAポンプカセットへの薬剤の充填を始めとした機器の取扱い、使用方法について研修を行いました。薬剤師会としても初めての取り組みでしたが、今後の無菌調剤等の需要・期待からとても興味深い、有意義な研修となりました。

2021年7月10日

湖北薬剤師会 6月定例研修会

6月10日(木)に6月定例研修会が行われました。

会場(メディサポ)とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催でした。

「無菌製剤処理の基礎知識」をテーマにニプロ株式会社の河合様による実演を交えた講演でした。講演では無菌調整時のシリンジと注射針の接続やアンプル操作、溶解が必要なバイアルの調整方法などをオンラインで実演して頂きながら説明して頂きました。続いて同じくニプロ株式会社の澤様にインフューザーポンプの取り扱い、操作方法、ポートについて、そしてポータブルクリーンベンチやポンプに関する保険点数についてご説明頂きました。

2021年6月14日

湖北薬剤師会 5月定例研修会

5月13日(木)にZoomと会場のハイブリッドで定例研修会を行い、
長浜赤十字病院の山内茜先生に「精神科領域での薬薬連携について」をご講演頂きました。講演の中で【処方薬の評価】としてクロルプロマジン換算値(CP換算値)、ビペリデン換算値(BP換算値)、ジアゼパム換算値(DAP換算値)の等価換算がスケールとして用いられることをご紹介頂きました。

また、【統合失調症の評価尺度】として薬原性錐体外路症状評価尺度(Drug Induced Extra-Pyramidal Symptoms Scale; DIEPSS)、服薬態度スケール(Drug. Attitude Inventory-10:DAI-10)、病識評価尺度 (The Schedule for Assessment of Insight:日本語版 SAI-J)の3指標を長浜赤十字病院では使用されており、追加で陽性・陰性症状評価尺度(Positive and Negative Syndrome Scale; PANSS) もご説明頂きました。実際にCP、BP、DAP換算と評価尺度を用いて薬剤師が介入した【症例紹介】2件や、お薬手帳に評価尺度を記載する薬薬連携のことについてご説明頂きました。

2021年5月14日

湖北薬剤師会 4月定例研修会

4月8日(木)にオンライン(zoom)で定例研修会を実施しました。

株式会社ケーエスケーの病院統括部スペシャリティケア課オンコロジー担当の井尻由朗様に「がん治療と薬物療法(レジメンについて)」という演目でご講演いただきました。

抗がん剤治療は静脈内注射や点滴が多く、病院で実施されるため、薬局では副作用回避のための内服薬などの調剤がほとんどでありますが、近年では、病院がレジメンを公開していたり、患者さんのお薬手帳に実施されているレジメンが記載されていたりするなど、薬局薬剤師も抗がん剤治療における十分な知識がより必要となってきていることを学びました。

抗がん剤治療における薬局薬剤師の主な役割は、副作用により治療が中断するリスクを早期に回避することであり、患者さんが病院では話すことができなかった些細な症状などについても確認することが重要です。また、副作用の中には重篤でなくても患者さんにとっては深刻であるような場合もあるため、患者さんに合わせた対応が必要であり、服薬指導の際には注意を払って実施したいと思います。

2021年4月19日

湖北薬剤師会 3月定例研修会

3月11日(木)にオンライン(Zoom)で定例研修会を実施しました。

研修会では市立長浜病院呼吸器内科の野口哲男先生に「薬剤師に知ってほしいこと 結核の治療」という演目でご講演頂きました。結核の病態や、最近増えている非結核性抗酸菌症のこと、検査・診断法や薬物治療について分かりやすく説明して頂きました。日本ではまだまだ患者数の減らない結核には、継続的な服薬管理が必要であり、そこには我々薬剤師の力が必須であると改めて感じました。結核は感染が成立しても免疫による封じ込めで一生発病しないことが多いが、発病するとその治療は数か月~数年に及び、また耐性菌の出現を防ぐために多剤併用療法が基本となるため、患者さんへの負担が大きい。そこで、「DOTS」と呼ばれる直視監視下短期化学療法によって、患者さんが服薬の重要性を理解して確実に服薬することができるように、患者さんの治療の終了まで一貫した支援を行うことが求められ、結核罹患時の薬剤師による服薬指導は非常に重要であることを実感しました。

次に、滋賀県長浜保健所 医療福祉連携係の横山哲也様に「滋賀県薬局DOTS」についてご講演頂き、薬局で「DOTS」を実施するまでの流れについて説明して下さいました。結核に罹患した患者さんの確実な服薬を支援するためには、保健所と薬局による連携が不可欠であることを再認識しました。

今回の研修会は湖北薬剤師会としては5か月ぶりの開催となりました。30名を超える先生方にご参加頂きました。ありがとうございました。今回は講師、受講者共にWeb会議ツールを用いた会議形式でしたが、いかがでしたでしょうか?

コロナ禍にあっても、状況を判断しながら、様々な方法で今後も研修会を続けて参ります。みなさまのご参加をお待ちしております。

2021年3月12日