活動報告

令和5年6月8日 定例研修会を開催いたしました

 今回は、「学校薬剤師のいろは」と題して、学校薬剤師部会の森邦博先生、上野暢之先生のご協力のもと、久しぶりに会場での集合研修を行いました。

 私からは、学校薬剤師経験者として、実際の業務内容、および学薬現況調査での質問に対する回答をお話しさせていただきました。

 森先生からは学校薬剤師部会の委員として「学校環境衛生コンクール」の補足説明と「薬物乱用防止教室」の県薬提供資料のリニューアルについて、実際におこなっておられる薬物乱用防止の内容を踏まえて詳しく説明していただきました。

 上野先生からは、学薬で使用している機器の説明と、円滑な機器貸し出しのための新たな手段について説明いただきました。

 すでに学校薬剤師をされている先生方にとっては、情報の共有と業務内容の再確認、そして、これから始めていただく先生方には、業務に興味を持っていただける内容となるよう努めたつもりでしたが、いかがでしたでしょうか?

 実際に測定機器を体験していただけたのは、会場研修ならではだと思いますし、なにより森先生の情熱を感じていただけたのが良かったのではないでしょうか。

 私個人としては、同じ場所に集って一体感や温度感を感じることが出来たことを嬉しく思います。

 なお、今回の研修会の内容は、当日参加いただけなかった先生方にも、共有したいと考えておりますので、しばらくお待ちください

 来月からはまたWebでの研修会が続きます。WebにはWebの良さがありますので、多数のご参加をお待ちいたしております。

令和5年6月12日

                          学術情報委員 小倉味穂

2023年6月12日

令和5年5月11日 定例研修会を開催いたしました

 「次世代に繋げる薬剤師の魅せ方~アフターコロナを追い風に~」と題して、サカイ薬局薬剤師の酒井孝征先生にご講演いただきました。

 コロナ禍で先生が対応・実践されてきた様々な事例に裏話も交えて、1時間半、軽妙な語り口でお話しいただきました。

 入手困難な薬品があっても、じっくり患者様の話に耳を傾けたうえで正確な情報を伝え、本当に必要なのか、患者様自身に考えていただく、受診困難な患者様がいても、オンライン受診・服薬指導を巧みに利用し、必要な医療を必要な方に届ける、まさに「向かい風を上手にうけて風上に向かって大海原を航海するヨット」のごとく、「移り行く時代の風をよみ、寄り添い、必要とされる薬剤師の姿」を見せていただきました。

 先生の講演から、「丁寧な対応と、真摯な仕事ぶりが、絶大な信頼につながる」ことを改めて感じました。

 先生の話術や、先生の経験を盗んで、我々もワールドワイドな薬剤師を目指して参りましょう(笑)。

 酒井先生、お忙しい中ありがとうございました。今度はぜひ会場でお会いいたしましょう!

湖北薬剤師会 理事

学術情報委員  小倉味穂

2023年5月15日

第7回 湖北薬薬連携の会を開催しました。

令和5年3月23日(木)19時30分からメディサポとWebのハイブリッドにて開催いたしました。

湖北地域3病院から12名、地域薬局から19名、合計31名の先生方にご参加いただきました。

長浜赤十字病院 薬剤部の橋本拓郎先生に「臨床検査値を読み解く~Cockcroft-Gaultのピットフォール~」と題してご講演いただきました。

まず、臨床検査値各論として、血液検査の検査値一つ一つに対して、何を見るための値か、どこに注目して見るべきかを丁寧に説明していただきました。

また、腎機能の指標とするCockcroft-Gault式のメリット、落とし穴(ピットフォール)についてご説明いただき、それをもとに実際の処方の疑義についてわかりやすく説明いただきました。

連携カフェでは、検査値を活用し、処方変更に結び付いた薬局での事例を上野先生から発表していただきました。続けて、グループワークでは実際の腎機能低下患者の処方内容の検討を行っていただきました。各グループ積極的なディスカッションがなされていました。

病院薬剤師の先生方から「病院・薬局それぞれの薬剤師が意見を出し合う形の研修は久しぶりでしたが、大変勉強になりました。」というご感想もいただきました。またWebを利用した開催方法に関しては「グループワークもオンラインのほうが緊張しないかなと感じました。」と新たな開催方法にも好意的なご意見をいただきました。(グループによっては音声が聞こえないという事象が発生したことお詫び申し上げます)

コロナ禍にあったこの3年間は開催することがかないませんでしたが、今回久しぶりに開催し、薬剤師としての使命を果たすための「知識の共有」、「思いの共有」の大切さを改めて感じました。今後もお互いの存在がより身近に感じられるような会の開催を企画して参りたいと思います。

最後になりましたが、ご協賛いただきました住友ファーマ株式会社様、株式会社ケーエスケー様に厚くお礼申し上げます。

 

                             2023.4.7

                             湖北薬剤師会 理事

学術情報委員 小倉味穂

2023年4月7日

令和5年3月2日 滋賀県介護支援専門員連絡協議会 連携会議

令和5年3月2日(木)、滋賀県薬剤師会・滋賀県介護支援専門員連絡協議会 連携会議がオンラインにて開催されました。
当薬剤師会からは、介護福祉委員の戸田先生と、会長代理として私が参加させていただきました。この会議には、滋賀県の各薬剤師会の会長、介護福祉委員と介護支援連絡協議会の会長、副会長、理事の方々総勢36名が参加されていました。グループディスカッションが中心で
1 お互いが知り合うための工夫
2 退院時共同指導
3 ICTの活用
について、それぞれの立場の意見や現状を話し合いました。

1 甲賀湖南地区では、はがきサイズの各かかりつけ(担当者)を記載した用紙をお薬手帳に挟む。彦根地区では担当ケアマネの名前をお薬手帳に貼付する。と言う取り組みが行われているようでした。担当のケアマネがいない場合には地域包括を利用するのも手段の一つであることを再認識しました。また、薬剤師も在宅業務に対して温度差もあるので、患者の担当の薬剤師を探すより、ケアマネ自身のマイ薬剤師を作ってお
くのも一つの手ではないか。という意見もありました。

2 ケアマネからは、なかなか自分たちからは声をかけにくい。相談できる日時をあらかじめ設定してもらえるとありがたい。薬剤師からは、参加したいとは思っているが店舗を離れる事が難しい。Webの参加を検討してもらえると参加しやすい。また、あらかじめ資料をもらっていると発言がしやすい。とそれぞれの悩みを伝えました。

3 びわこあさがおネットの利用も手段の一つではあるが、これは利用者の同意が必要である。大津地区では、メディカルケアステーション(https://about.medical-care.net/html/)というアプリを導入している。セキュリティーも高く、スマホさえあれば適宜情報を共有できるため、連携がスムーズであるという内容を紹介していただきました。

今後ますますオンライン服薬指導の他にも退院時カンファレンスの参加等、ICTを積極的に活用していく必要性を感じました。また、当薬剤師会では多職種連携会議や地域連携会議への参加が、お互いの顔が見える関係性を築くための機会となるように継続的に取り組んでいきたいと思います。

介護福祉委員 戸田真史  学術情報委員 小倉味穂

2023年3月10日

令和4年度第5回 居宅介護支援事業所研修会

2023.2.16 令和4年度第5回 居宅介護支援事業所研修会がオンラインで開催されました。ケアマネジャーを中心に、100名を超える方が参加されました。

その研修会にて当会より「在宅医療のケアチームにおける薬局の活用法」について西井会長から情報提供していただきました(資料は介護福祉委員の馬場先生、戸田先生が提供して下さいました)。

まず、居宅療養管理指導では何ができるか、どのような方が対象となりえるのか、具体例をあげて説明いただきました。また、介入することでどのような改善が見られたかの実例も紹介していただきました。多職種との連携については、サービス担当者会議へも参加するので、ぜひ声かけいただくようにお願いされました。

参加されていた方は、時折うなずきながら真剣に聞いてくださっていました。

質疑応答では、

1 訪問指示の取り付けは誰が行うのか?
2 複数病院、複数科受診されている場合には、どの医師から指示をもらうべきか?
3 服薬ロボにはどのようなものがあり、費用はどの程度か?

との質問がありました。

① 対象と思われる患者様の相談があれば薬剤師が対応する

② 主疾患の担当医一人から指示があれば、全診療科の医師からもらう必要はない

③ メーカーにより価格および仕様はさまざまであり、当日は1社のHPにより実際の機器を紹介。患者様の服薬コンプライアンス等を鑑みて導入してみてはどうか。

と返答されました。

 また、参加された方からの感想には、

「これまで、この程度のことを薬剤師に相談していいのかと思っていたが、今後は積極的に相談し、利用者の生活改善を目指していきたい」「担当者会議にぜひお声かけしたい」等

私たち薬剤師をより身近に感じてもらうことができ、一緒に取り組んでいこうという前向きな意見が寄せられていました。

 地域医療には多職種の連携が欠かせません。こういった研修会を通じて顔の見える関係を築き、医療にかかわるそれぞれの職種がそれぞれの職能を生かし、地域の方々に必要なサポートが行き届くよう努めて参りましょう。

                            2023.2.18

                         学術担当 理事 小倉味穂

2023年2月19日