2022年10月13日定例研修会を開催しました。
今回は実習生発表会、例会とも時間を続けて開催しました。長時間にもかかわらず、30名近くの先生方にご参加いただきました。
定例研修会は、「保険薬局として心がけたい糖尿病療養指導とは~「腎」と「仁」大切にする」と題して、薬剤師の酒井孝征先生にご講演いただきました。
これまでの先生の経験や知識を、時にダジャレも入れながらわかりやすく丁寧に、そしておしげなくお話しいただきました。
「薬局に相談に来られるのは、自分の中にすでに答えを用意しておられ、ただその気持ちを後押ししてほしいだけ」という言葉が印象的でした。あれダメ、これダメ、こうでなくてはいけないと言われ続けてきた方の気持ちの逃げ道を作ってあげることも薬剤師の役割だとおっしゃっておられました。「聴く、気付く、つなげる」重要性を改めて感じました。
酒井先生にはぜひまたご講演いただきたいと思います。
実習生報告では、長生堂速水店で実習中のTさんに発表いただきました。
今回の研修会講師である、酒井先生に「これからの薬剤師人生はバラ色の道ですか?それともいばらの道ですか?」と尋ねられて「バラ色の道です」と答えてくれました。
これからの人生は納得のいくことばかりではないとは思いますが、若い世代の方が、前向きな気持ちで将来に向き合ってくれていることに喜びを感じました。
私たちも未来につなげる努力をおしまず、日々謙虚な気持ちでいたいと思います。
学術担当理事 小倉味穂
2022.10.2
爽やかな秋晴れの下、えきまちテラスにて「薬剤師による健康サポートフェア2022」を開催しました。
昨年に続き2回目となる今回も中北薬品様に共催いただき
①「ボディプランナー」による体組成の測定②「ボディチェッカー」による血管年齢の測定
③管理栄養士による栄養相談
④健康運動指導士による運動指導
⑤薬剤師による認知症検査とお薬相談
を行いました。
地元の方々をはじめ、観光を目的でお越しになられた方にも興味を持っていただくことができ、健康に自信のある方もしっかりと自分の身体に向き合っておられました。
昨年もご参加いただいた方もおられたため、今後も継続的にこのようなイベントを続けていく必要性を感じました。
また、各薬局では普段から健康に関する相談を行っておりますので、御自身のかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師にいつでもご相談ください!
最後になりましたが、フェア開催にあたりご協力いただいたすべての方々に感謝申し上げます。
湖北薬剤師会 理事 小倉味穂





7月14日にオンラインで定例研修会を行いました。
7月研修会は一般講演と特別講演の二本立てでした。
一般講演では長浜赤十字病院 薬剤部の堀敦雄先生に
「がんの支持療法〜神経障害性疼痛の管理〜」と題して、胃がんに対して使用する薬剤の副作用に多いCIPN(末梢神経障害)についてと、その治療に用いる薬剤について分かりやすく説明して頂きました。
写真は堀先生のご講演の様子です。

そして特別講演では長浜赤十字病院 第二外科部長の中村一郎先生に
「胃がんと薬物~多様化する治療薬とそれを支える地域連携~」と題して、胃がんの治療ガイドラインの変遷やレジメンの紹介、神経障害や栄養障害に対する支持療法まで非常に分かりやすく説明して頂きました。時々スライドに映る先生お手製の図(手書き→Illustrator)はプロ顔負けの出来栄えでした。また、ある化学療法に多い副作用である間質性肺炎を市立長浜病院呼吸器科と連携して診療する地域連携の実例も紹介して頂きました。
令和4年6月15日(水)湖北地区民生委員・児童委員協議会様よりご依頼いただき社会福祉協議会湖北センターにて出張出前講座を行いました。
「STOP!薬物乱用」と題して、過去から最近の薬物事件を例に、薬剤師の視点で薬物乱用とはどういうことかを久留島文治先生(くるみ調剤薬局)に講義していただきました。
乱用薬物の移り変わりに合わせ、我々の情報をアップデートするとともに、常に変わらない薬との正しい付き合い方を、今後も発信していきたいと思います。
理事 小倉味穂
6月9日(木)にオンラインで定例研修会を行いました。
長浜赤十字病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科副部長の菊岡先生をお招きして
「鼻アレルギー〜診療ガイドラインを中心に〜」と題してご講演して頂きました。
こちらはメディサポからオンライン配信している様子です。

ご講演ではアレルギー性鼻炎やその他の鼻炎の病態について、アレルギーのメカニズムから、そのメカニズムに働きかける治療薬の分類、診療ガイドラインに従った重症度分類に応じた治療方法などを分かりやすく説明して頂きました。舌下免疫療法やアレルギー性鼻炎の適応を持つ生物学的製剤、先生の私見も含めた治療薬の選択方法のお話なども聞け、質疑応答ではとても盛り上がりました。