令和6年6月23日 長浜文化芸術会館で催されました、第46回湖北口腔保健フェスティバルに湖北薬剤師会も出展いたしました。
中北薬品㈱のご協力のもと、「ベジチェック」による野菜摂取量の測定、「ボディーチェッカー」による血管老化分析、「ボディプランナー」による体組成の測定、そして薬剤師によるお薬相談、ちびっこ調剤体験、お薬手帳カバー作成を行いました。
大雨洪水警報発令下、降ったりやんだりとあいにくの天候ではございましたが、薬剤師会の企画には、予想を上回るのべ500名を超える方、管理栄養士による糖分含有量並べ替えクイズには、のべ250名の方に参加していただきました。
参加者からは、「普段もらっている薬ってこんな風に出来上がるんですね」「オリジナルのお薬手帳カバー、早速使いたい」「自分が思っている以上にストレスって感じてるんですね」「野菜って結構摂れていないんですね」などの声をいただきました。
普段目に見えないものを値として認識していただき、それに対して薬剤師として助言できたことが良かったと思います。
ブラッシュアップさせながら、また次へつながる企画を考えて参りたいと思います。
今後も様々な活動を通して、地域の皆様に薬剤師を身近な存在と感じていただけるよう、皆様のお力をお貸しください。
最後になりましたが、今回ご協賛いただいた中北薬品様、ご協力いただいた会員の先生方に感謝申し上げます。
10月の定例研修会は、歯科医師会との多職種連携研修会を予定していますので、多数のご参加をお持ちしております。
令和6年7月1日
湖北薬剤師会 理事
地域学術情報委員 小倉味穂
令和6年3月14日19:30~メディサポにて開催いたしました。長浜市社会福祉協議会のご協力のもと、キャラバンメイト「ケアナイト」様(7名)を講師に迎え、実技演習を含む講演を行っていただきました。
「認知症を学び みんなで考える」という演題の通り、まずは、「認知症」の長浜市の現状、病態を含む基礎知識、患者様を支えるポイントを講義にて学びました。
「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」という基本姿勢ならびに①わかりやすい環境に変える(日めくりカレンダーにかえることで今日が何月何日なのか認識してもらう等)②関わり方を考える(否定せずに共感する)③体調を整える(不快感の原因が便秘などの体調によることもある)④周りに協力を求める(見守ってもらえるようになる)も重要だと再認識しました。
更に、実際にキャラバン(女優)メイトさんが認知症の患者様として薬局に来店されるという場面を通して意見を交わし「みんなで考え」ました。
我々薬剤師が職能を活かしながら「つなぎ、寄り添う」アプローチの仕方を考える機会となりました。
以下、今回実技演習で行った事例を紹介いたします。皆さんならどう対応されますか?
事例①:ポリファーマシーへの対応
長女夫婦と同居の山本まさこさん。脚の痛みと睡眠障害。痛み止めと睡眠導入剤欲しさに3病院を受診。同じ薬をもらっている覚えがなく、数日の間隔で薬局に来店。処方箋には同内容の処方30日分が記載されている。どうしても薬は持って帰りたい。早くしてほしいと窓口で訴えられる。
<薬剤師の対応>
・薬局にはどのように来たか→付き添いの家族がいないか?
・お薬手帳がないか→名刺等でケアマネさんの連絡先が把握できないか?
・連絡先がわからないか→長女(同居家族)に連絡を取る
・疑義照会をし、たちまちの処方日数を調整する。
・地域包括に連絡→すでに把握されている患者様ではないか?
・各処方医に現状の報告→どの医師をかかりつけとし、訪問の指示をもらうか?
事例②:薬を渡しているのに何度ももらいに来る高齢者への対応
一人暮らしの山田かねさん 84歳。息子は遠方に居住。息子はみずくさいが口癖。循環器等の重要な薬を服用中。薬をもらって帰られるものの、数日後薬がないと来店される。
また、処方箋による調剤会計時500円の代金に対し、10000円札を支払われる。
<薬剤師の対応>
・一緒にカバン(持ち物)を確認する
・お金をトレーに出す→小銭の確認
・薬は本人には渡さない→訪看さんや、ケアマネさんへ
・処方医に服薬情報提供をおこなう
令和6年3月21日
湖北薬剤師会 理事
学術情報委員 小倉味穂
令和6年1月27日17:00~メディサポにて開催いたしました。年明け最初の研修会、大雪の後の集合研修でしたが、19名の先生方にご参加いただきました。
「ヒューマンエラー削減にむけて」と題して、株式会社KSK営業支援部の永平渉さんに講師を務めていただきました。
薬局業務の中で起こりえる様々なリスク、そのリスクが起こりえる背景について丁寧に説明いただきました。「人は必ず間違いを起こすことを踏まえ、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動を誰もが実践し組織で事故防止に取り組む、万一事故が起きても被害は最小限にとどめられるよう、伝えただけなく伝わったかを確認するコミュニケーションを実践することが重要」だと改めて学ぶことが出来ました。
この研修会でたくさんの気づきが得られたと思います。この内容を薬局内で共有し、再度手順等を見直すことにより、安心安全な医療を提供できるよう努めて参りましょう。
今年も、皆様の業務の糧となる研修会を 開催できるよう努力して参りたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
令和6年2月6日
湖北薬剤師会 理事
学術情報委員 小倉味穂
2023.10.18 13:30~15:00 メディサポにて、湖北介護支援専門員連絡協議会(ケアマネ協)との合同研修会を行いました。ケアマネ42名、薬剤師12名の他、長浜市長寿推進課から4名が参加され合計58名での研修会を行うことが出来ました。
今回の研修会は、実際に顔を合わせてお互いの距離を縮めることを一番の目的としました。
まず、講演①では、湖北ケアマネ協会長の桐山辰也様にケアマネ役割と業務内容についてわかりやすく説明していただきました。また、「ケアプランに居宅療養管理指導を位置づける、薬剤師をサービス担当者会議に呼ぶ、ケアプランを渡す」ことでお互いが「支援チームの一員」として連携し合える有効な手段となると述べられました。
次に講演②では、当会会長より薬剤師はどのような在宅業務を行っているか実例を紹介されました。また、事前にケアマネさんから寄せられた質問への回答として「処方医も処方日数も違う薬を1包化する方法」を説明された場面では、残薬と受診日を細かく刻んで行う管理方法に会場から感嘆の声が上がるほどでした。薬を考えるうえで「コンプライアンス」より「アドヒアランス」、あくまで利用者様の生活ありきで業務を行っていることをアピールされました。
最後の講演③では、「互いの職能発揮に向けて」と題し、お互いがつながる方法の提案がなされました。「お薬手帳にケアマネの名刺を貼っておく」、「かかりつけ薬局を持つように促す」、「些細な事でも連絡を取り合う」。当たり前のことかもしれませんが、いままでお互いに遠慮してできなかったことが少しずつ標準化され、より密度の高い在宅医療を進めていきたいという、両職種の想いを認識し合えたのではないでしょうか。
今回この研修会を企画するにあたり、ご尽力いただきましたケアマネ協の山口様はじめ、役員の皆様にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
ぜひこれからもこのような研修会を定期的に開催してほしいというお声もいただいております。その際にはぜひご協力よろしくお願いいたします。
なお、今回の研修会では、研修後にアンケートを実施しております。結果に関しては後日何らかの形で公表したいと思います。
令和5年10月23日
学術情報委員 小倉味穂
令和 5年 8月30日
簡易型クリーンベンチ・PCAポンプカセット充填実技研修会を開催いたしました。
湖北薬剤師会が所有する簡易型クリーンベンチの周知、湖北地域で汎用されているPCAポンプカセットへの充填手技習得のため、毎年この研修会を開催しております。
今年は11時・13時の2回開催にそれぞれ4名と3名の先生が参加され、下記内容を研修していただきました。
① PCAポンプの基礎知識・CADD‐Legacy®の使用方法
スミスメディカル・ジャパン株式会社 布留川 真己 様
② 簡易型クリーンベンチの取扱方法、PCAポンプカセットへの薬剤充填手技
どんぐり薬局近江店 井上 康輝 先生
③ PCAポンプカセット適応症例発表(ビデオ上映)
どんぐり薬局近江店 増田 登美子 先生
井上先生には、説明書には書いていないクリーンベンチの使用の際の注意点やカセットに薬液を充填する際のコツを、実技を交えながら丁寧に説明していただきました。
湖北圏域では自局で簡易型あるいは固定型クリーンベンチを所有している薬局はごくわずかですので、この研修会をきっかけにかかりつけ薬局として患者様からの依頼に対応できるよう、無菌調剤体制の確保に簡易クリーンベンチ利用契約をぜひご活用ください。
最後になりましたが日常業務でお忙しい中、講師を務めていただきました井上先生、事例を発表いただきました増田先生、充実した研修会にするためご協力いただき誠に
ありがとうございました。厚くお礼申し上げます。
令和5年8月31日
学術情報委員 小倉味穂