令和7年3月13日(木)メディサポにて湖北吸入療法研修会(兼湖北薬剤師会定例研修会)を開催いたしました。
「COPD、ぜんそくの治療は吸入指導がキーポイント」と題して、市立長浜病院 呼吸器内科責任部長 野口哲男先生にご講演いただきました。喘息、COPD、ACO(エイコ)の病態・診断・治療についてガイドラインを基に説明していただきました。また、患者自身の効果実感が少ないとドロップアウト(アドヒアランスの低下)の可能性があるため、いかに薬剤師が関与した吸入指導が重要かをお話しくださいました。野口先生のご厚意により研修会で使用されたスライドは1か月間に限り、湖北薬剤師会HP会員専用サイトに掲載しております。ぜひご覧いただき、自己研鑽のためだけにお使いください。
また、市立長浜病院 山下大輔先生、どんぐり薬局近江店 森佳香先生、キリン堂調剤薬局長浜店 阿知波香月先生に講師を務めていただき、吸入デバイスを用いた実技実習を行いました。ディスカス、ブリーズヘラ―、タービュヘイラ―、レスピマット、エリプタ、pMDIのデバイスについて、ピットフォールを意識した正しい操作方法を習得しました。それぞれの先生が工夫を凝らし、わかりやすく丁寧に、そして即実践できる説明をしてくださいました。どんぐり薬局中山店の小椋祐二先生からは、普段の業務で実践されていることを基に一歩踏み込んだ吸入指導のテクニックを教えていただきました。
研修会には、現在湖北の地で実習されている薬学生6名、地域の保険薬局薬剤師、市立長浜病院ならびに市立湖北病院の薬剤師も含め総勢30名が集いました。コロナ禍で長らく開催出来ていなかったKKRに準じる研修会を賑やかに再開できたことを嬉しく思います。この研修会は今後も継続していきたいと考えております。吸入指導に対する情報のアップデート、情報共有をはかる絶好の機会になります。更なるスキルアップ、ブラッシュアップを目指して、ぜひ次回もご参加ください。



令和7年3月31日
湖北薬剤師会理事 地域学術情報委員 小倉味穂
令和7年1月25日(土)17:00~メディサポにて、医療安全研修会を含む定例研修会を開催いたしました。
湖北薬剤師会では、簡易型クリーンベンチを新たにもう一台追加整備したことを踏まえ、地域のニーズに応えられるよう、今回の研修会を企画しました。
まず、スギ薬局 在宅調剤センター高田店 管理薬剤師の池田美海先生に
『HPNの処方受付から調剤まで~実例紹介~』についてご講演いただきました。処方の監査(在宅では保険上使用できない薬剤とその代替案の提案、配合変化、容量)、調剤(クリーンベンチの操作方法、手順)、払い出しに至るまで、実症例を元に詳しくお話しいただきました。また、アンプルやバイアルからの薬液の調整方法、インスリンの調整方法(インスリン専用シリンジの特徴と使い方)を実際に行っていただきました。
次に、湖北薬剤師会 職能支援専門員 薬剤師の増田 登美子先生に
『麻薬持続皮下注射剤処方運用の流れについて』お話しいただきました。増田先生には昨年度の「簡易型クリーンベンチ研修会」でもご講演いただきましたが、ご自身の経験を踏まえ、実際依頼が来た時、慌てないための情報提供をしていただきました。
最後に(株)ケーエスケー 営業支援部 永平 渉 様より
医療安全研修『患者参加の安全管理を考える』を講演いただきました。安心安全な医療を提供するために、この研修は大切なものとなります。今年の研修会では、特にコミュニケーションの大切さを再確認できたと思います。コンコーダンス(患者も医療チームを構成する専門家の一員とする考え方)に基づいた対話を実践するには、どのような姿勢や言葉を用いるのが適切か、今一度考えるきっかけになったのではないでしょうか。
お忙しい中、講師を務めていただきました3人の先生方、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
湖北薬剤師会 理事
小倉味穂




多職種連携研修会を開催いたしました
令和6年10月3日(木)19時30分~21時30分、メディサポA会議室にて、(一社)湖北歯科医師会 在宅歯科医療のための多職種連携会議ならびに(一社)湖北薬剤師会 多職種連携研修会を合同で行いました。「よりよい地域医療のための歯―薬連携を目指して」を掲げ、「お互いの在宅業務を知る」「最近の治療方針の理解」「適切な治療のための情報共有の方法」について研修・ディスカッションを行いました。
まず、「 訪問歯科診療での在宅患者投薬時の問題点 」と題して、(一社)湖北歯科医師会 理事 瀧上啓志先生にご講演いただきました。「歯科診療には多数の機材が必要であり、持ち運びなども大変。(実際にスーツケースに詰められた機材の一部を持ち上げようとしましたが、私の力では無理でした)。処置に時間を要し、1日に多くの件数を回ることが難しい。ニーズがあることは理解しているが、外来患者の対応もあるため訪問できる件数に制限がある。処置には、同行スタッフや家族の協力も必要。また、治療中のアクシデント対応や盗難疑い防止のため単身では訪問しない。治療後に必要と思われる薬はあらかじめ持参するので、薬剤師との接点が持ちにくい。ケアマネージャーからの相談で訪問を開始することが多い。」と言う現状を教えていただきました。
次に、「 在宅業務における口腔トラブル対処への歯―薬連携にむけて 」と題し、当会 介護福祉委員 山田賢文先生にご講演いただきました。「在宅業務における薬剤師の役割、業務の中で心掛けていること」について丁寧に説明していただきました。さらに、「ご自身の経験された在宅患者における口腔トラブルの事例」から歯科医との連携の必要性を投げかけていただきました。
その後のグループディスカッションを通して
① 双方の相談は、気軽に電話で行ってよい。また、それぞれの事務局を通じて対応することも可能。
② 訪問歯科診療を行っている歯科医院は、滋賀県湖北健康福祉事務所(滋賀県長浜保健所)が発行する「歯科マップ」(滋賀県HPにも掲載)にて確認できる。
同様に薬局は、湖北薬剤師会HPにて確認できる。また、薬剤師は、医師だけでなく、歯科医師からの指示に基づいて、居宅療養管理指導を行うことが出来る。
③ ビスホスホネート製剤は、歯科治療中も基本的には中止しない。
④ 薬の名前だけでは、薬の効果(作用)がわかりにくい。お薬手帳だけでなく、薬情も有益。マイナンバーカードを用いたシステム利用への足並みがそろっていない。
と言う情報を共有できました。
歯科医と薬剤師の連携には、今後の一つ一つの関わり、またその積み重ねが必要ですが、同じ場に集えた経験は、少なくともお互いを知る貴重な一歩であったと感じております。
最後になりましたが、本会の開催にあたり、ご尽力いただいた(一社)湖北歯科医師会の瀧上啓志先生、ご参加いただいた歯科医師ならびに薬剤師の先生方にこの場をお借りして御礼申し上げます。
令和6年10月13日
湖北薬剤師会 理事 地域学術情報委員
小倉 味穂


以下、今回の研修会について寄せられた感想も併せて掲載いたします。
●初めて歯科医の先生とグループディスカッションしました。歯科の先生が気にしている事、不安に思っている事、薬剤師に期待している事などが直に聞けて勉強になりました。歯科在宅の事も初めて聞けて大変よかったです。また定期的に歯科医師会と交流していきたいです。
●歯科の先生方と合同の研修会という事で、普段接点の少ない先生方とのお話はとても参考になり、有意義な時間が過ごせました。ありがとうございました。今回は初めてという事もあり、お互いをまず知る所からと言った感じで、用意していた資料を使う暇もないほどでした。在宅歯科の取り組みは、ニーズは高いものの、コスト面や医院での診療時間との兼ね合いから実際にできる件数が限られる事などを教えて頂きました。現在はビスホスホネートの使用を中止せず抜歯を行うように指針が変更されている事も教えて頂けたので、今後の業務に活かしていきたいと思います。お互いに困っているのはお薬手帳やマイナンバーカードなどの情報を患者さんから医院や薬局に提供して頂けないケースでした。情報を提供する事のメリットを患者さんに啓発していく必要を一層強く感じました。
●歯科医師と薬剤師、それぞれの職種の現場・実情を共有。歯科医師の実情を知ることができるいい機会でした。今回の連携研修会では、歯科と薬局の直接な結びつきは、処方箋という直接業務で関わるツールが出てこないため、現時点ではまだハードルは高いな、と感じました。そこで、次回は歯科と薬局のそれぞれの他職種とのつながりを紹介し、共通の職種の方を見つける企画があると面白いのでは、と。友達の友達とは仲良くなれます。理論ではないですが、その共通の友達探しみたいな事ができると、後々には自然と、歯科と薬局が困りごとを相談するやり取りが生まれてくるのでは、と思いを馳せた次第です。
●歯科の先生方と直接お話しが出来て、大変勉強になりました。短い時間に濃い内容のお話が出来たと思います。業務へのモチベーションもアップしました。(先生方の「こんなことがあって大変だった」という裏話を聞くことが出来たのは集合研修ならではだと思いました。)歯薬連携について考え、また実践に結び付けられるパワーのある研修会でした。
●研修会に参加して、日頃歯科医の先生方と話す機会がほとんどない中で、歯科医による訪問診療時の具体的な内容や日常の問題点等を直接お聞きすることができ、とても貴重な時間を過ごすことができました。
歯科医の先生方と薬剤師がお互いの考えを話しあえる時間はとても有意義で時間が足りない程でした。
歯科医と薬剤師の連携の必要性も再確認でき、今回得られた情報や感じとった事を日々の業務に活かしていくべきだと強く思いました。
また今後情報交換できる機会があれば、是非参加したいと思います。
神照郷里地域包括支援センター圏域 ケア会議を開催いたしました
令和6年9月25日(水)13時30分~15時00分、メディサポA会議室にて、「圏域の介護支援専門員と薬剤師のつながりづくり」、「多職種との良好な連携のための意見交換」を目的に、神照郷里地域包括支援センター主催のケア会議を開催しました。
薬剤師5名、介護支援専門員11名、地域福祉コーディネーター(社協より)3名、長浜米原地域医療センター専門員1名、地域包括支援センター職員5名の総勢25名で会議を行いました。
会議では、まず私より「地域包括との連携でポリファーマシー改善につながった一症例」を発表しました。この事例では、薬剤師の働きかけだけでは改善できなかったポリファーマシーも、地域包括が介入してくださったことにより改善し、多職種との良好な支援へとつなげていくことが出来ました。
次に、しゃきょうケアプランセンターぴいすの介護支援専門員 山内加寿代さんより、「認知症があり内服自己管理が困難で過剰摂取されたケース」について事例発表していただきました。加えてこの事例に関わった、スマイル祇園薬局の桑山先生より処方内容・在宅業務の詳細を発表していただきました。
この事例を元に、「それぞれの専門職の立場から課題と思うこと」「どのようなアプローチをするとよいか」についてグループワークを行いました。
今回の事例の問題点(課題)として下記内容が考えられました。
・薬剤師が住空間まで入り込むことは難しいため、セットされている薬をのんだふり
して隠されていたことに気が付けなかった
・薬がのめていなかったので病状が悪化した
・病状悪化により自己判断で間違った薬を過量服用され、腎機能が悪化した
・多職種間の情報共有が難しかった
この課題解決に向けて
・服用回数を減らす(用法をまとめる)
・用法をまとめたところで、その服薬を確実にするためのサービスの検討
・居宅療養管理指導報告書の多職種での共有
・現状把握のための情報交換
が、重要と考えられました。
認知症かつ独居と言う背景がありつつも、
・劣悪な住環境を整備できた
・家族の関係を再構築し、協力を得られるようになった
・入院を機に処方内容が見直され症状の改善が見られている
といった点においては、ケアマネさんの努力のたまものであると言えるでしょう。
患者様の状況改善には、多職種での支援が欠かせません。退院時カンファレンス、サービス担当者会議等を通じて、変わりゆくその時々の情報共有が重要だと感じました。
今回、この会議で、お互いの想いを伝えあうことが出来た、各職種の役割を再認識できた、地域の専門職のつながりを深めることが出来たことは、非常に意味があったと感じております。
最後になりましたが、この会議の開催にあたり、ご尽力いただいた神照郷里地域包括支援センター 所長 川崎由紀様はじめ職員の皆様には、この場をお借りして御礼申しあげます。
令和6年10月12日
湖北薬剤師会 地域学術情報委員 小倉味穂

2024年9月29日、湖北福祉ステーションで「令和6年度長浜市認知症講座」が行われました。
そこで湖北薬剤師会として『薬剤師から学ぶ認知症の基礎知識』 を講演しました。
代表的な認知症や、認知症の症状、認知症の予防などの基礎的な知識や、関連して薬剤師が行う服薬支援、在宅訪問についても紹介しました。
後半は作業療法士の中村さんが、認知症予防に役立つコグニサイズというデュアルタスクの運動・体操を紹介し、参加者の皆さんと一緒に運動を行いました。


